Lychee プロジェクトレポート 機能と操作方法
❏ Lycheeプロジェクトレポートとは
複数あるプロジェクトの状況を横断的に確認できます。
プロジェクトの進捗・品質・コストを見える化して、プロジェクトの状況管理や課題解決を支援するプラグインです。
❏ プロジェクトの設定
各プロジェクト>設定>プロジェクトタブ>モジュールの「Lycheeプロジェクトレポート」チェックボックスを ON/OFF することで、プロジェクトレポートの対象プロジェクトを選択することができます。
チェックボックスが「ON」になっているプロジェクトがレポートの対象となります。
※モジュールの「Lycheeプロジェクトレポート」のチェックボックスがONになっているプロジェクトをアーカイブすると、プロジェクト全体のレポート画面には表示されません。
❏ 権限の設定
Lychee プロジェクトレポートを使用するには、管理>ロールと権限 から「Lycheeプロジェクトレポート」項目で適切な権限を選択する必要があります。
権限が付与されていない場合、プロジェクトレポート画面は閲覧できません。
❏ 指標設定
プロジェクトレポートを反映するには指標設定が必要です。
プロジェクト全体のレポート画面から、画面右上にある「指標設定」をクリックすると指標設定画面が表示されます。
指標設定画面では、以下の3種類の指標種別が設定できます。
- 進捗指標
- 品質指標
- コスト指標
❏ 新しく指標を作る
指標設定画面の右上にある「指標追加」から新しい指標が作成できます。
指標を追加した場合、初期状態はすべてのプロジェクトで有効になります。
【チケットフィルタ】
チケットフィルタには、以下のフィルタを設定することができます。
分子・分母でそれぞれ異なるチケットフィルタを設定することも可能です。
- ステータス
- トラッカー
- 優先度
- 予定工数
- 進捗率
- プライベート
- 開始日
- 期日
- カスタムフィールドの項目
a) 進捗指標
【指標テンプレート】
プルダウンメニューから、以下の指標テンプレートが選択できます。
テンプレート | 説明 |
---|---|
計画チケット完了率ベース | チケット総数に対する完了チケット数の割合と、プロジェクトの経過日数から進捗率を判断する進捗指標です。 |
計画完了工数ベース(実績工数) | チケットの総予定工数に対する完了チケットの総予定工数の割合と、プロジェクトの経過日数から進捗率を判断する進捗指標です。 |
計画完了工数ベース(進捗率) | チケットの総予定工数に対する各チケットの進捗率と、プロジェクトの経過日数から進捗率を判断します。 |
カスタム | チケットやプロジェクトのカスタムフィールドなど、選択肢にある項目の値を使用して進捗の度合いを計ることができます。 「親チケットを計算に含める」のチェックについて 親子関係にあるチケットの計算対象を設定します。 ON: 親チケットも含めたすべてのチケットを計算対象とする OFF: 末端の子チケットのみを計算対象とする。 ※親子関係のないチケットはどちらの場合でも計算対象になります。 |
【指標値判定】
各プロジェクトの判定基準を設定します。
指標値が良好であれば青色で表示され、危険であれば赤色で表示されます。
信号表示が不要な場合は「判定しない」を設定してください。
判定基準 | 説明 |
---|---|
大きいほど良い | 指標値が判定基準値を上回る場合、レポート画面に青色(良好)で反映される。 |
小さいほど良い | 指標値が判定基準値を下回る場合、レポート画面に青色(良好)で反映される。 |
判定しない | 指標値の大小を判定しない。 |
【指数定義】
各プロジェクトの判定基準値を設定します。
例)※ 指標値判定 を「大きいほど良い」に設定した場合
- 『 %以上』は青信号で表示:良好
- 『 %未満』は赤信号で表示:危険
b) 品質指標
【指標テンプレート】
プルダウンメニューから、以下の指標テンプレートが選択できます。
テンプレート | 説明 |
---|---|
バグトラッカー消費率 | 対象トラッカーの計画チケット数に対して、バグ総数に対する対策済みバグ数の割合で品質を判断する品質指標です。 |
カスタム | チケットやプロジェクトのカスタムフィールドなど、選択肢にある項目の値を使用して品質を計ることができます。 「親チケットを計算に含める」のチェックについて 親子関係にあるチケットの計算対象を設定します。 ON: 親チケットも含めたすべてのチケットを計算対象とする OFF: 末端の子チケットのみを計算対象とする。 ※親子関係のないチケットはどちらの場合でも計算対象になります。 |
c) コスト指標
【指標テンプレート】
プルダウンメニューから、以下の指標テンプレートが選択できます。
テンプレート | 説明 |
---|---|
作業時間消化率ベース | プロジェクトのメンバーの総稼働時間に対し、実績作業時間の割合で判定するコスト指標です。 |
収支予測 | プロジェクトレポートの全体画面で予算やコスト予想金額を見える化します。 |
カスタム | チケットやプロジェクトのカスタムフィールドなど、選択肢にある項目の値を使用してコストを計ることができます。 「親チケットを計算に含める」のチェックについて 親子関係にあるチケットの計算対象を設定します。 ON: 親チケットも含めたすべてのチケットを計算対象とする OFF: 末端の子チケットのみを計算対象とする。 ※親子関係のないチケットはどちらの場合でも計算対象になります。 |
❏ 指標をレポート画面に反映する
プロジェクトやバージョンごとに任意の評価指標を割り当ててレポートを作成することができます。
指標の割り当ては、プロジェクトレポート画面の右上にある「プロジェクトレポート設定」をクリックすると表示されるプロジェクトレポート設定画面から行います。
評価値は設定された指標ごとに列表示しています。
a) プロジェクトに指標を設定する
指標設定で作成した評価指標を各プロジェクトに割り当てることで、レポート画面に反映されます。
新規プロジェクトを追加した場合、初期状態はすべての指標が有効になります。
b) サブプロジェクトに、親プロジェクトと異なる指標を割り当てる
個別欄にあるチェックボックスをONにし、サブプロジェクトに指標を割り当てることで、親プロジェクトとは異なる指標を設定することができます。
c) 指標を追加する
右上の「+」を押下すると、指標を追加することができます。
d) バージョンに指標を設定する
左上の「バージョン」タブから、バージョンに指標を設定することができます。
指標を割り当てることで、レポート画面に反映されます。
※期日が設定されていない・期日外のバージョンは表示されません。
親プロジェクトの指標値の算出ルール
親プロジェクトの指標値の算出ルールは以下のとおりです。
例: プロジェクト構成が、親プロジェクト、子プロジェクト、孫プロジェクトの場合
プロジェクトレポート > プロジェクトレポート設定 > プロジェクトタブ にて 「個別」にチェックが入っている場合
- 親プロジェクト、子プロジェクト毎のチケットにてそれぞれの指標値を算出する。
プロジェクトレポート > プロジェクトレポート設定 > プロジェクトタブ にて「個別」にチェックが入っていない場合
- 子プロジェクト、孫プロジェクトは親プロジェクトと同じ指標が設定されているものとして扱い、評価値を算出する。
(=指標値は、親プロジェクト単体での指標値及び子プロジェクト、孫プロジェクトの指標値のうち、最も悪い値が表示されます。)
- 子プロジェクト、孫プロジェクトは親プロジェクトと同じ指標が設定されているものとして扱い、評価値を算出する。
❏ プロジェクトごとの設定
各プロジェクトの 設定>プロジェクト タブで、以下の項目を設定できます。
ここで設定した「開始日」「終了日」から、指標の算出に使用する「営業日数経過率」が算出されます。
- 開始日(プロジェクトの開始日)
- 終了日(プロジェクトの終了日)
また、各プロジェクトの 設定>レポート タブで、以下の項目を設定できます。
- マネージャー
- サブマネージャー
- レポート作成曜日
ここでプロジェクト毎のレポート作成曜日を設定することができます。
なお、「システム管理者が設定したレポート作成曜日に従う」が有効な場合は、管理>設定>プロジェクトレポートタブで設定された曜日が適用されます。
❏ プロジェクト全体のレポート画面
上部メニュー「プロジェクトレポート」から、プロジェクト全体のレポート画面が表示されます。
プロジェクト全体のレポート画面では、複数のプロジェクトの状況を横断的に確認でき、各プロジェクトの進捗・品質・コストの状況が信号で表示されます。
- 赤信号:危険
- 黄色信号:注意
- 青信号:良好
なお、以下のプロジェクト・バージョンは集計の対象外になります。
- 終了したプロジェクト
- 開始前のバージョン(開始日が未来の日付のバージョン)
- バージョン配下のチケットがすべて完了している場合
❏ フィルタ・表示する項目の設定
表示するプロジェクトの絞り込み
プロジェクト全体のレポート画面の「フィルタ」で、表示するプロジェクトを絞り込むことができます。 フィルタ項目は以下の通りです。
- プロジェクト
- マネージャー
- サブマネージャー
- プロジェクトのステータス
表示する項目の設定
プロジェクト全体のレポート画面の「表示する項目」で、レポートの表示項目を設定できます。 表示項目は以下の通りです。
- マネージャー
- サブマネージャー
- バージョン
- マイルストーン
- 総評
- 追加した指標
また、表示期間を指定することもできます。
❏ クエリの保存
プロジェクト全体のレポート画面に表示する項目やソート条件をカスタムクエリとして保存することができます。
a) クエリの作成
クエリの入力画面に遷移したら、必要な情報を入力して保存ボタンを押します。
b) クエリの編集/削除
作成したクエリの編集/削除は、プロジェクト全体のレポート画面の左上にあるカスタムクエリを開き、「編集」「削除」アンカーから行います。